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愛妻を抱かせる
第8章 梓
主人の切羽詰まった様子が、いつもと違うと感じて

嫌なんだけど少しは聞いてみても良いかなと

耳を傾けてみました。

別れた方がいいなんて大袈裟なこと言ってたけど

それほど苦しんでるのかなと、それはまず伝わってきました。

主人の性癖には時々戸惑うこともあったけどいろんな遊びを通して

それなりに楽しかったし、決して私を傷つけるようなものではないし

二人で密かなドキドキを分かち合ってきました。

なんだかんだで言っても主人が好きでこれまで脇目も振らず

共に歩んできました。

ただ、寝取られだけはどうしても無理だと思ってました。

唯一違うのが、主人以外の男性に触れられること。

考えただけで吐き気がしそう。鳥肌が立つ。

私にとってそれほど不快なことをやれというのです。

でも、マッサージと言われると少しハードルが下がりました。

男性にマッサージを受けることなんて普通にあり得ることだし、

主人の気が収まるなら少し譲歩してもいいのかなと…

でもそれで私の気持ちが160度くらいかな、ひっくり返りそう

になりました。180度ではないところがまだ微妙なのですが。

でも、その初めての体験が悪くなかった。

悪くなかったどころか、私ってこんなことにドキドキしている…

あれほど嫌だと思っていたのに、主人の前で他の男に抱かれて

こんな気持ちになるなんて考えもしなかった。

しかもとても優しくて渋い年上の男性に味わったことのない

初めての気持ちよさを教えてもらいました。

元来エッチなことが嫌いじゃないので、もしかしてこれって

面白いかもって思ってしまいました。

主人だって喜んでくれるわけだし、2回目は性感のみで

会ってみました。1回目よりも緊張しなくてアキラさんの性技に

没頭できたし、主人の視線を感じて熱くなることも出来ました。

これは私にしかできない特別な経験なのかも知れません。

この歳で本当の意味で男性に興味が湧いてきて、貞節のタガが

外れました。

主人が一気にエスカレートするのも困るから

私の気持ちは小出しにしたいところだけど、

新しい世界も見てみたくなっちゃいました。

そのためにはこれまでやってこなかった勉強も

しないといけません。どうせなら喜んでもらいたいですから…

その方が主人も喜びますしね。





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