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悪?知らん知らん。俺が全員堕としてやる
第2章 初めての召喚
冥途の案で今日はパーティーが開かれた。
話を聞くと俺らの行為は最初から最後まで見られていたようだ。
見物料取るぞ!!
「おい、肉はどこだ肉は。
取れ、召喚士!!」
「自分で取れや!!」
「なぁんか、いいコンビですねぇ」
「こいつは熱い男だからな、俺のパートナーに相応しい」
「理由になっておらんぞ」
のほほんとした空気は神野郎の一言で壊れた。
「順調そうだな。明日の召喚の為に身体を休めておけ」
「まだ…やんのかよー」
「当然だろう。お主は善に導く召喚士なのだから」
カチャンっ
音の主は火乃幹だった。
スプーンの落ちる音が鳴り響く。
「ん?どうした、火乃幹」
「…………いや、なんでも…ねぇ…」
明らかに様子がおかしい。
肉をがっついて食べていたのに大人しくなってしまった。
「俺、自分の部屋に戻る」
「え、ちょっと………!」
火乃幹はスタスタと食堂を出て行った。
「どうしたんだ…火乃幹は」
不思議そうに扉を見つめていると、冥途がニヤニヤと、
「あらら~、気に入られたんですねぇ」
「何だよ、冥途。なんか知ってんのか?」
「いやぁ?別にぃ。
さてさて、後片付けは冥途たちに任せて、召喚士様はお部屋でごゆっくりどうぞ」
「え、儂、神ぞ」
「ほらほら、自室に戻りましょうねぇ~」
「おいおい!急かすなよ!」
冥途は俺を外に追いやると、
「ごゆっくりぃ」
そう言い残し、扉を閉めていった。