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ある冬の日の病室
第7章 妖艶の宴
 里奈が壊れるくらいに抱きしめた。子種を里奈の膣内に放出する。会ったことがない里奈の夫と子供のことが一瞬頭を過った。申し訳ないが、もう後悔や後ろめたさなどない。むしろそういう罪悪感の中で射精することに、僕は喜びすら感じている。
 里奈の夫と中学三年生の子供二人が、顔の輪郭すら曖昧な真っ白の福笑いのお面を被って、僕と里奈の交尾を窺っている。
 里奈の女穴にめり込んでいる僕の肉棒を見せつけたい。僕の肉棒が突き刺さるたびに纏わりついてくる里奈の淫汁の匂いを嗅がせたい。里奈は僕のものだ、君のお母さんは僕のものになったと言ってやりたい。
「もう我慢なんかしなくていいわ。出していいいのよ、翔。おばさんのおま×この中に出していいんだから」
「……」
 返事をすることが面倒だ。いや、もう里奈の声が僕には届いていないのかもしれない。
「気持ちいい、翔のおちんちんものすごく気持ちいい……出して!」
「……うっ、出る!」
 ペニスの先からものすごい勢いで精液が発射された。白くて大量の液体が、里奈の子宮に向けて侵攻する。
「わっ!すごいわ翔」
「……ああ気持ちいい。まじ最高」
「翔の精子君たちがものすごいスピードでおばさんの子宮に飛び込んできたわ。こんなの初めてよ」
「めっちゃ気持ちいいです」
「おばさんもめっちゃ気持ちいいわ。ふふふ」
 そう言って里奈は僕の体の上で放心したようにぐったりとなった。僕は人形のようになった里奈を優しく抱きしめた。
「好きです」
「ダメ」
 僕の告白はまた拒絶された。
「愛してます」
「絶対にダメだから」
 そんなやり取りを僕と里奈は何度しただろうか? 何度断られようが構わない。僕はこうして里奈と二人でいたい。そして里奈とずっと交わっていたい。僕はこの時間が永遠に続くことを願った。
 だから……もう無理だ。里奈のことを諦めることはできない。里奈を忘れることはできない。里奈に断られても、僕はまたこの町に里奈に会いに来る。
 そして僕は、里奈の夫と子供から里奈を奪い取る。
 そんなことを考えている時だった。
「痛っ!」
 僕は里奈から頬を平手打ちされた。
「翔の考えていることなんか、おばさんすぐわかるの。もう一度言っておくわ。おばさんには主人と君と同じ名前の中学三年生の息子がいるの。家族を捨てることはできない。そして君を好きになることは絶対にない。わかって」
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