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ひとつやねのした
第1章 ひとつやねのした
俺は美咲のベッドの上に座り込んだ。
「……じゃあ、セックス拒んだのって?」
「あれは……龍君は色んな女の子とえっち…慣れてるかもしれないけど……あたし…えっちしたことないから……男の人って初めての子嫌なんでしょ?だからバレちゃったら…もうあぁいうことしてくれないかなって…」
「…嫌じゃねぇよ…っつーか一生俺とやらないつもりだったのか?」
「うぅ…それはぁ……あ…あの…ごめんね…告白なんてしちゃって……あたしみたいな友達いない子なんて嫌だよね…」
「嫌じゃないって!あー…もう…あぁいうこと慣れてるのかと思っただろ…初めてならそう、言えよ…」
美咲を引っ張って抱き締める。
「美咲…勘違いしてるかもしれないけど俺も童貞だから」
「へ!?うそぉ…じゃあ、龍君の触ったのあたしが初めてなんだぁ…」
「そうだよ…あ、とりあえず親父達につき合うこと言っておかないとな」
「え…反対されないかなぁ?」
「大丈夫だろ。されても俺が押し通すから安心しろよ」
「…龍君やっぱり頼もしいなぁ」
「どこが!?」
「さっきだってあたしのこと一生懸命守ってくれたもん…」
夜に親父と美代子さんが帰ってくると俺はすぐに美咲との事を話した。
すると二人とも大笑いだ。
「さすが親子だ!!好みがそっくりだとはな!はっはっは」
「ほーんと!でも、安心したわぁ!これで気兼ねなくデートに出掛けても大丈夫ね!二人とも仲悪そうだったから仲悪い二人をおいていくのを気にしてたのよー」
反対なんてされず、二人はむしろ大喜びだった。
そして、本当に夜はしょっちゅうデートに出掛けるようになった…。
ま…親って言っても新婚だしな…。