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犬山君
第1章 犬山君



「…学校でこんなに話したの何年ぶりだろう」

「そんなに?…犬山君すごく優しいのになぁ…みんな誤解してるよぉ」

「俺も普段態度悪いから仕方ねぇよ。愛想もないしな」


犬山君が本当に愛想がないように見えなかった。
お喋りすれば楽しいし、普通に優しい笑顔で笑ったり出来るのにどうして教室に戻ってみんなの前になると変わっちゃうんだろう?


「犬山君はいつもここでお昼食べてるの?」

「あぁ。あんまり教室にいるとクラスのやつらビビらせるしな…」

「そっかぁ…花もお昼休みここ来ても良い?犬山君と一緒に食べたい」

「別にいいけど…教室で話しかけるなよ?」

「へ?なんでぇ?」

「…花まで変な噂立てられる。人前で俺と関わるとロクなことないから…ここにくる条件はここ以外では話しかけるな」

「…わかったぁ」


そう言うと犬山君は頭をポンポンと撫でてくれた。


やっぱり小学生取り扱うみたい…ポンポンしてくれるのうれしいけどさ。。。
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