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犬山君
第1章 犬山君
私達はそのまま一緒に買い物をしてスーパーを出た。
「じゃあ、また明日ねぇ」
「もう暗いし家まで送るよ」
「いいよぉ!すぐ近くだから」
「だから、警戒心なさすぎだって!一回変質者に会ってんだろ」
「うぅ…そうだけどぉ」
犬山君は勇士君を抱っこして家まで送ってくれた。
「本当にありがとぉ…」
「そんな遠くないから気にするなよ」
「はな!」
勇士君は犬山君と同じように名前で呼んでくれるようになっていた。
「ん?どうしたのぉ?」
「オレのお家遊びに来て!」
「え…う、うん…でもぉ」
お昼休み以外関わったら駄目って言われてるからなぁ…
「お、今度遊びに来いよ」
「行ってもいいのぉ?」
「休みの日暇な日があれば…」
「お休みの日いつも暇だよぉ!次のお休み行っていい!?」
「おう!そんな喜ぶほどのもんないけどな」
犬山君は笑いながら頭を撫でてくれる。
うぅ…また小学生みたいな扱い…。
普段勇士君の面倒見てるから、小さい子面倒見るのと同じ感覚なのかもぉ…。