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犬山君
第1章 犬山君
休みが明けて、学校に行く。
教室に入るとざわめいていた教室が一気に静かになった。
この感じ…犬山君が入って来たときと同じ?
私?
静まっている教室に入り、席に座る。
みんな私を見て何やらヒソヒソと話し始めた。
???
私はいつものようによく集まるメンバーのいるところに行く。
「おはよぉ」
「…お、おはよう」
「…えっとぉ…何かあったのぉ?」
「え?…ううん…」
「あ!あの…犬山君の悪い噂吹き込んでごめんなさい!」
「へ?…もしかしてわかってくれたのぉ!?」
「……やっぱり本当だったんだ」
あれ?
あの噂が嘘だって分かってくれたんじゃないのかな…
すると、周りでヒソヒソと話している声の内容が聞こえた。
「…人は見かけによらないな」
「犬山が子供生ませた相手が柚木だったなんて」
!?
「あ、あのッ…」
そこで犬山君が教室に入ってきて教室にまた緊張が走った。
犬山君はいつもの事だから気にしない様子で席に着く。
すると、小さい声で声を掛けられる。
「花…ツラかったら無理しないでね?」
「…ツラいなんて…ねぇ…どうしてそんな話になったの?」
「…二人が子供連れてる所見た人がいて…それで…」
勇士君と三人でいるところ見た人がいるんだ。