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犬山君
第1章 犬山君



「ちょっと待ってろ」


犬山君は奥に入って行った。


うぅ…高校生にもなってお漏らしなんて…


ふと机の上を見ると机の上には手作りのお弁当が広げてあって、お弁当を食べてる途中だったみたいだ。


犬山君と手作りのお弁当?
噂のイメージと全然結び付かない。


少しして、犬山君が戻ってきた。


「こんなタオルしかなくて悪いけど…そっちの部屋ここから見えねぇから使えよ。水道も出るから」

「…あ、ありがとう…ん?」


犬山君に渡されたのは戦隊物のプリントがされたハンドタオルだった。


「…戦隊物?」

「弟の世話するときに使うんだよ!俺の趣味じゃねぇ…それまだ使ってないやつだからさっさと行ってこいよ」


あれ?

噂と全然違う…。
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