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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏


放課後は安藤君にゲームセンターに連れて行かれた。
安藤君はメダルで遊べるスロットのところでずっとスロットをやっていて、その隣に座らされてるだけでつまらなかった。

「…安藤君、もうすぐ中間試験だし帰ってお勉強しないといけないし…そのー…」

「は?彼氏とデートより勉強のが大事なんだ?」

「そうじゃないけど…お弁当買いに行くのに授業サボっちゃったから…」

「俺のせいで授業出れなかったって言いたいの?授業サボって買いに行かなくても買う方法なんてちょっと頭使えば他にあるだろ。俺は一つの方法としてサボる事提案したけど、その中で授業サボるって決めたのお前なんだからそれを人のせいにすんじゃねぇよ」

「…ふぅッ」

「うっわ…ちょっと言うとすぐ泣く。めんどくせぇ…クソッ…くだらねぇ話しながらやってたらメダルなくなった。お前のせいなんだからメダル代出せよ」


安藤君は私の鞄を奪って中からお財布を取り出した。


「あ…安藤君…ダメだよー…ふぇッ」


取られたお金は機械の中に吸い込まれていく。


「泣きやむまでスロットして待っててやるから。さっさと泣きやめよ」


淳君と付き合ってた時と全然違う…
安藤君の事好きになれるのかな…?
少なくとも今は好きじゃない…
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