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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏
放課後は毎日こんな事が続いてお小遣いはなくなっちゃうし、家に帰ったあとも安藤君に電話をしなくちゃいけなくて勉強もほとんど出来ず今回の中間試験は散々の結果に終わった。
淳君と付き合ってから平均点を取れるようになったのに、今回は淳君と付き合う前よりもひどくなっていた。
さすがに先生に呼び出されてしまう。
「うーん…小山、今回はひど過ぎるのわかってるよな…いくら附属っていっても期末もこのままだと大学もなぁ」
「…ヒックッ…ごめんなさッ……ふえぇッ…」
「あー…ほら、2年の時成績上がったじゃないか!あの調子を取り戻せば問題ないから…期末試験で挽回しよう!わからないところあったらすぐに聞きにきなさい」
淳君と別れた事を先生も知ってるみたいでなんとなく気を遣ってくれてるような気がした。
呼び出されてしまった事を安藤君に相談しよう。
期末試験の時はちゃんと勉強しないといけないってお話しなくちゃ。
お昼休みに先生に呼び出された後で安藤君と屋上に行った。
「…別に心配しなくても、親が金出せば学校の附属の大学なんだし成績悪くてもいけるに決まってるだろ。本当頭悪いんだな」
「でも…今回すごく悪かったから…」
「はいはい。じゃあ、期末試験がんばってください」
「はう…」
安藤君は舌打ちしてその場に座った。