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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
交番に連れて行かれて、落ち着いて説明して生徒証を見せて学校に問い合わせしてもらってやっと誤解が解けた。
「すいませんでした!」
何度も謝られた。
失礼な話だ。
「ふふふっ…淳君変質者っぽくないのにねー」
「笑うなよ…おかげで遅くなっちゃったな…もう何て言っても家まで送るからな」
今度は拒否される事なく送らせてくれた。
琴美を家の前に到着してスマホを取り出す。
「琴美、メルアドと番号教えて?今日みたいな事またいつあるかわからないし」
「あ…うん!」
琴美と番号を交換しようとするけど、琴美はスマホを使いこなせていないらしく手間取っていた。
「ほら貸せよ…これで俺の番号送れたはずだから電話帳確認して」
本体同士を重ねるだけで番号を送れる便利な機能を利用して自分の番号を送り、すぐに琴美に返した。
「えっと…電話帳…あれ?」
「これな?わかった?」
なんで持ち主より俺の方が詳しいんだ?
「あ、そうか!わかったー!」
「じゃあ…また明日な?」
「あ…淳君ッ!今日ね、すっごく楽しかったよ!色々ありがとう!」
「俺も、楽しかったよ。また明日な」
今日散々喋ったのに、家に帰ってから琴美からメールが来て、何通かメールをしていると返事が返ってくる時間が待ち遠しくなる。
そして、電話をする。深夜まで琴美と話した。
……多分…いや…俺、琴美のこと好きになってんじゃん…いつからだろう。
琴美の電話を切った後、琴美の事を考えて妄想に耽った。
勿論寝不足。