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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏
放課後。
約束通り淳君が教室に迎えに来てくれた。
「琴美…帰ろう」
「……ん」
帰り道…。
手を繋いで歩く。
何か言わなくちゃ…
立ち止まると淳君と手が離れた。
「…淳君…琴美……まだ淳君の彼女?」
「……俺はそのつもりだけど?俺は別れるなんて一言も言ってないし」
「…………ふわあぁッ」
泣くだけじゃ何も解決しないのに…淳君の言葉を聞いて涙が溢れてしまう。
「琴美。おいで」
手を差し伸べられて、また手を繋ぐ。
「…うち行ってゆっくり話そうか」
コクンッと頷く。
ちゃんとごめんなさいするんだ…。