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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


広い上に混雑した中からあいつらを探すのは容易ではなかった。


電話も出ないし、とにかく探すしかない。


こんな暑い中、なんと長谷川さんまで探すのを手伝ってくれた。


「長谷川さんにまで迷惑かけて本当ごめん…」

「ううん…武山君のせいじゃないよ?気にしないで…それに早く見つけて琴美の事安心させてあげなくちゃ」


長谷川さんは優しい笑顔でそう言った。

元を辿ると俺が悪いのに…


「あ…人多いね…武山君ともはぐれちゃいそう…手…掴んでてもいいかな?」

「エ!?」

「ハッ…ごめんね、嫌だよね…頑張って武山君に着いて行くね」

「嫌なわけないじゃないですか!人ごみだし!ちゃんと俺が掴んでおく!」

「…ありがとう///」


長谷川さんの小さな手を思い切って掴むと長谷川さんは俯きながらそう言った。


やばいです…こんな時なのに…こんな時だけど…


不謹慎にも長谷川さんに完全に心を奪われました。


長谷川さん可愛すぎる…これで惚れないわけがない!

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