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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


どこだ!?
人が多すぎて見失った…そんな遠くに行ってないはずなんだけど。

辺りを見渡して必死で長谷川さんを探した。




「一人なら遊ぼうよー?」

「それとも三人で静かなところでも行かない?休憩♪休憩♪」

ちょっと目を離した隙にもうナンパされてる!?そりゃあ、あの胸じゃ…

俺は急いで長谷川さんを引っ張った。


「何お前?」

「俺達が先に見つけた子横取りすんなよ」

「横取りじゃない!俺のだ!」

そう言って長谷川さんを連れて急いで逃げた。
喧嘩とかになったらまずかった…

「ねーねー。あたしいつから武山君のになったの?」

「ごめん…勢いで…」

「でも…助かったからさっきの事も許してあげるね」

長谷川さんのあの笑顔だ…

あー!良かったー!

「助けてくれたご褒美にキスしてもいいよ」

「え?き、きす!?」

「いらない?」

「そんなわけ!じゃあ、その…人気のないところ移動して…」

「…さっきの事もあるし…あたし武山君と人気のないところいけないな」

「キス以外しないよ!本当俺さっきはどうかしてたんだよ!」

「だーめ。キスの有効期限あと2分ね」

「ちょっと待てって…」

もう最悪知ってる奴に見られなきゃいいや!

周りを見渡して急いで長谷川さんとキスをする。

初めてのキスなのにこんな急いで…長谷川さんの唇柔らかい!この短い間に長谷川さんの唇を感じておかないと!

てんぱりながら唇を話すとほぼ同時に長谷川さんのケータイが鳴って急いで長谷川さんから離れた。

「琴美からだ…二人だけの終わっちゃったね」

「あ、あのさ!その…」



視界に淳と小山の姿が入った。

げ…あんな近くに…

「淳と小山だ!」

見られていなかったことを願いながら二人と合流した。

完全に長谷川さんに振り回されてるのはわかってる…わかってるけど…彼女に心を奪われてしまったんだ。
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