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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
「あ、そろそろ行かないと!待ち合わせの時間に遅れちゃう!いってきまーす」
「じゃあ、俺達あとで合流するから」
「行ってらっしゃい、気をつけて」
小山は俺の家を急いで出て行った。
「あぁ!俺も髪とか色々支度しないと!」
大急ぎで出掛ける支度をして、小山達が出掛ける先へ向かった。
行き先は新しく出来た巨大ショッピングモールだ。
「…武山、見つけても落ち着いていけよ?不自然に行くと怪しまれる」
「オーケーオーケー!」
「長谷川、頭の回転早そうだから本当に慎重にだぞ?」
「大丈夫っすよ…ここ出来たばっかだし、休みの日に俺たちがここに来てたって不思議じゃないだろ?あぁ!いた!」
2日ぶりの雪ちゃんだった。
小山とショップの入り口付近で品物を見ている。
めがねをかけていて、一見地味っぽく見えるけど本当はすごい可愛いなんて誰が想像するだろうか…。
近くまでさりげなく歩いて行く。
「おい、武山…今はやめておけ!」
「今立ち止まってるんだからチャンスじゃん!俺こういうの得意だから心配すんなって!」
俺は雪ちゃん達に意識を集中させて二人の横にある商品を手に持った。
商品なんて全く見てなかった。
淳の言うことを聞かなかったことを後悔することになる。