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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


その時だ。
雪ちゃんが俺の手からTバックを取って、俺の腕に腕を絡ませた。

「涼太が選んでくれたからこれにするね。Tバック挑戦してみたかったの」

「エ?」

雪ちゃんは俺を押して、クラスメートの女の子の前を通った。


「涼太のクラスの子だよね?あたし、涼太とラブラブだから涼太のこと取らないでね?」

「へ!?あ、うん…」

「武山君、彼女出来てよかったねー」

!?

雪ちゃんが助けてくれた…!?


「26980円ですー」

「涼太ありがとう」

「ハ!?何その値段!?」

「こちらの商品の合計5点で26980円です!」

雪ちゃんはTバックとちゃっかり先ほど見ていた下着をレジに出していた。

女の下着たけぇ…

でも、このくらい当然だよな…助けてもらったんだし。
支払いを済ませて、淳と大野のいる所に戻ると雪ちゃんは俺からさっさと離れた。

「それで、どうして涼太は何でここにいるのかな?」

「ふえぇ…雪ちゃんごめんなさぁい…ふえッ…琴美がぁ…」

「小山は悪くないから!…雪ちゃんの連絡先知りたくて来ました!」

「学校始まるまで待てなかったの?」

「はい…」

「はぁ…琴美、ほら、あたし怒ってないから泣かないの」

「うえぇッ…うえっ…」

小山にも悪いことしちゃったな…。
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