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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


しかも、ここのカフェこの辺じゃ有名だよな…いつも混んでるから来たことなかったけど父さんの会社の系列だったんだ。

店員のルックスが良いってことでも有名なお店でここでやっていけるか不安になってきた。

淳と顔交換したいんですけど…


「じゃあ、武山君この制服に着替えてきて。サイズ合わなかったら代えるから言って」

「はい!」


制服を渡されて着替える。

制服のサイズは問題ないけど、腰に巻くエプロンがうまく巻けない。
他の人達と何かが違う…こんなに紐余ってなかったよな?なんであんな風にカッコ良く巻けないんだ?

俺はエプロンの紐を持ったままロッカールームを出た。

「北原さんー…スイマセン。これうまく巻けないんです…」

「あ、それはだな…」

すると、休憩をしていた中の女の人がパッと俺のエプロンの紐を取った。

「エプロン上手に出来ないなんて可愛いー!私がやってあげるね!」

「あ…ありがとうございます!」

「私、愛美(マナミ)っていうのぉ!よろしくね!」

「愛美さん、よろしくお願いします」


なんで名前から教えてくれるんだろう?みんなフレンドリーな感じなのかな?
愛美さんにエプロンを巻いてもらうと他の人達と同じようにカッコイイ感じに着れた。

「はい、出来た!」

「おおおぉ!他の人達と同じだ!ありがとうございます!」

「きゃぁ!武山君本当に可愛いー!店長、武山君のこと愛美がお世話したーい」

愛美さんはギュッと抱きついてきた。
可愛いって…やっぱり俺、なんか頼りないんだろうな…

「川原(カワハラ)さん!新人の子に抱き付かない!武山君が困ってる時だけ手伝ってくれればいいから!」

北原さんが急いで愛美さんを引き離した。
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