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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女


「店長が愛美の恋路を邪魔するー!」

「武山君、早速仕事教えるからホールに行こうか」

「あ、はい!」

バックルームを出るときに北原さんに耳打ちされる。

「ごめんね、川原さん悪い子じゃないんだけどね」

「いえ、全然大丈夫です」

仕事の流れを一通り教えてもらって、一生懸命メモを取る。
学校の授業でもこれだけ真面目に取り組んだら成績トップになれそうだ。


「それじゃあ、早速だけど接客やってみようか」

「え!?も、もうですか!?」

「だって武山君仕事の飲み込み早いからさ、それに接客はどんどんやらないと慣れないし…いってみよう!」

「あー…ちょっと待ってください…すっごい緊張するんですけど…」

「大丈夫だよ!武山君らしく明るい感じで話しかけるように対応すれば問題ないから」

深呼吸して、呼ばれた席へ向かった。
大学生くらいの女の人4人…

「お待たせいたしました!ご、ごとぅーもん…あ!ご注文!」

「ヒャハハッ!噛んだー!もしかしてお兄さん新人さん?」

「新人さんだよね?毎日来てるけど、見たことないもん」

常連のお客さんかな…

「はい!今日から働いてます!す、すいません!」

「可愛いー!接客初めてかな?緊張しなくていいよー」

「そうそう♪リラックスして~」

良い人達だなぁ…。

「はい!あ、ご注文お伺いいたします!」

「えっとねー…アイスコーヒー3つとジャスミンティー1つ」

「あと甘い物食べたいなー」

「それでしたら……こちらの数量限定の白桃のスペシャルパ…」

あ、数量限定ってまだ残りあるのかな?やば…確認しないで商品名を出しちゃった。
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