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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
……もう体力が限界だ。
いや…限界を超えてる。限界って超えてもまだ歩けるんだ。
「…武山?休憩しよ?ふらふら…だよぉ」
「……まだ行けるから」
「武山君…ふえぇ…」
雨で視界が悪い…
目を細めると、ぼやっと小さな灯りが揺れるのが見えた。
誰かいる?
少し先で誰かが懐中電灯を持って作業をしているのが見えた。車のライトも見えた。
農場?
「…小山…誰かいる…」
「へ…あ…」
着いた…。
「そこに誰かいるのかー!?こんな雨の中何してるんだ!?」
人の声が聞こえて、安堵からその場で倒れてしまった。
「武山君ッ!?武山君!」
小山の声が遠くなっていく…。