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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
目が覚めると俺はペンションのベッドで横になっていた。
「…ん」
「武山!気がついたか!?」
「武山君ッ!ふえぇ…」
「……あれ…俺…どうなったんだっけ?」
見渡すと、淳と小山…そして雪ちゃんに北原さんのお父さんが部屋に集まっていた。
「ご無事で本当に良かったです!今、皆様の分暖かい飲み物用意します!」
北原さんのお父さんはそう言って部屋を出て行った。
「…っつーか俺パンツ一丁じゃん!恥ずかしい!」
「服ドロドロだったからさ…っつーか起きてすぐそのテンション尊敬する」
「武山君、すごくかっこ良かったよー!」
淳と小山が話し掛けてくれる中雪ちゃんは一言も発せず、黙って俺達の様子を見ていた。
もしかして…はぐれた事怒ってる…?
「ねー!雪ちゃん!武山君すっごくかっこよかったんだよー!」
「…あっそ」
雪ちゃんはぷいっと窓の方を向いてしまった。
俺にそんなに興味ないんですかー(泣)
心折れそう…
「あ、北原さん全員分飲み物取ってくるの大変だよなぁ…琴美、一緒に取りに行こう」
「へ?…うん?」
すると淳が俺に耳打ちをした。
「…長谷川、お前いなくなってすげぇ泣いてたからちゃんとケアしてやれよ?」
!?
まじっすか?雪ちゃんが泣いてたなんて…