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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
状況が最悪のまま修学旅行1日目が幕を開けた。
「武山…?平気か?」
「平気じゃない…昨日のアレが良くなかった…」
「まぁ…昨日のはさ…でも、対処は悪くなったと思うけどな。ハッキリ断ってたし」
「……あの時どうすれば良かったんだろう…っつーかこれからどうすればいいんだ!?」
「とりあえず様子見だな」
「ですよね…」
初日の夜。
淳はどこか行ってしまって、同室のいつものあいつらは部屋に女子を呼んでいて王様ゲームとかベタなことをし始めていた。
「涼太もやろうよぉ」
「俺は遠慮しておく…」
雪ちゃんにメールを送るけど、反応なし。
電話しても留守電…
ここにいるのもな…
留守電に雪ちゃんを待っている事を残して、ホテルのロビーのソファで来るかもわからない雪ちゃんを待った。
いつの間にかソファで眠りこけていた。
「……おい。起きろよ」
「……んあ?」
目を覚ますと、目の前にいたのは淳だった。
「こんな所で寝てたら風邪ひくぞ」
「…雪ちゃんが来るまで待つ」
「待つってもう2時だぞ?待つって言いながら寝てたら意味ねぇよ。今日は諦めろ。明日またチャンスあるって」
淳は無理矢理俺を部屋まで連れて帰った。