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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
「あらー…雪ちゃん行っちゃったー」
「あー!!眼鏡なんで壊れたんだよ!」
「武山…眼鏡にキレるなよ…」
一応雪ちゃんの眼鏡をビニール袋に入れて預かることにした。
他の班員もいるのでとりあえず俺達も班に戻る。
「しかし、何で長谷川さんって度のない眼鏡なんてしてるんだ?」
「えっとねー…雪ちゃんって顔が整ってて可愛いからやっぱりクラスでも目立っちゃったりして中学生の時嫌がらせとかすごかったんだよね…」
小山は雪ちゃんと幼なじみというだけあって詳しかった。
しかし、雪ちゃんに嫌がらせとか許せないな…
「雪ちゃんって本当はオシャレとか好きなのに、目立ちたくないからって言ってわざと地味な格好で眼鏡で顔隠してたんだよー!でも、今の感じならこれからは大丈夫そうだよね!やっぱり中学生の時と違うよねー」
「大丈夫じゃない!雪ちゃんがモテたら…俺…」
「武山。なら捕まえておけよ。他の奴に取られないように、今度長谷川さんが誰かに嫌がらせされたら守ってやれ、長谷川さんの事好きなのは誰にも負けないんだろ?」
「……そうだよな。淳、ありがとう!」
その日の夜のショーが始まる前に雪ちゃんに電話を入れる。
クソ…出ないか。
席は特に設けられていないので雪ちゃんを探し回った。
カップル多過ぎる!