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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
「えー?長谷川さん部屋戻るの?もう始まるんだし俺と見ようよ」
「いい。着いてこないで」
「あ、そんな事言って俺を部屋に誘ってるんだ?」
「…何言ってるの?そんなわけ…ちょっと…触らないで」
雪ちゃんが昼間いた雪ちゃんと同じ班の男に付きまとわれてる。
俺はその場に走り、雪ちゃんの腕を掴む手を外した。
「何すんだよ!?お前、隣のクラスの…」
「雪ちゃんに付きまとうなよ」
「は?お前には関係ないだろ?引っ込んでろよ」
「引っ込まねぇよ!」
「お前俺に喧嘩売ってんの?こっち来い」
「…涼太…喧嘩しちゃダメだよ」
雪ちゃんに服を掴まれる。
「…大丈夫」
俺は服を掴む雪ちゃんの手を握った。
大丈夫だ…暗がりに連れて行かれたってコワくなんかない。
大丈夫。大丈夫。
殴られたって雪ちゃんを守る為ならいくらだって殴られてやる。