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無垢な彼女
第4章 悪魔な彼女
「先生ッ…こっちです」
「何やってる!あ!コラ!待ちなさい!」
雪ちゃんが体育教師を連れてきて、俺を殴ってた奴はあっという間に逃げたがすぐに捕まった。
「涼太、大丈夫?」
「…全然…こんなの………痛いです」
「馬鹿…立てる?」
同行していた保健医に手当てをしてもらって、俺達は部屋で休むことにした。
「お、部屋のベランダからでも夜のショー見れるな!」
ベランダに出ると雪ちゃんは黙って着いてきた。
ベランダの柵に寄りかかる。
「…涼太…ごめんね」
「え?うわー…雪ちゃんらしくないな。雪ちゃんは悪くないから気にすんなよ!前に遭難しかけた時の事といい俺の身体結構タフだろ?」
「………やっぱり…あたし…自分の顔嫌い……」
「…俺は好きだよ。顔だけじゃなくて、雪ちゃんの全部が好きだ…」
そう言って雪ちゃんの手を握った。
「変なの…」
「…しまった。まだ付き合ってもらえる条件あと一回残ってるのに、改めて好きだって言っちゃったよ」
「……涼太はさ…家お金持ちだし、この前のお嬢様学校に通ってるような子の方がいいと思う…」
「何!?愛美さんの事!?ない!絶対雪ちゃんが良いんですけど…なんで好きでもない子と付き合わないといけないんだよ…俺の事避けてたのってやっぱりそれが原因だったんだ?」
「…涼太はいつかはどこかのお嬢様と結婚とかするようになったら、別れないといなくなるし…その時気持ちが割り切れなかったら別れる時ツラくなると思うから…だから変な条件つけたのに……なんでこなしちゃうの?」
雪ちゃんの声が震えていた。
俺は我慢出来ずに、雪ちゃんを握っている手を引っ張って雪ちゃんを抱き締めた。
「…雪ちゃん先走り過ぎ。雪ちゃんと俺が付き合って、もし別れる時は雪ちゃんが俺のこと嫌いになった時だけだよ…雪ちゃんにそんなツラい想いさせないから」
「……」
雪ちゃんの顔を覗き込んでキスをした。