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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
少しすると、タオルを巻いた琴美と一緒に出てきた。
下にはスクール水着らしき水着を着てるのが見える。
見事にサイズは問題なさそうだった。
「…ヒック…」
「そっちの端のベンチ行ってて。何か飲み物買ってくるから」
「うん、わかった」
長谷川は琴美の肩を持ってベンチまで誘導してくれた。
俺は売店でスポーツドリンクを買って、ストローを一つもらいベンチに持って戻った。
長谷川にペットボトルを一つ渡す。
「あ、ありがとう!お金…」
「いいよ。せっかく遊びに来てんのにごめんな」
長谷川は首を振った。
俺は琴美の隣に腰を下ろす。
「琴美、目から水分出してるから喉渇いただろ?飲めよ」
「…ヒックッ…いらにゃい」
いらないと言っているが、ペットボトルの蓋を開けてストローを挿して琴美の口元に持って行くとあっさりと受け入れて飲んだ。
「大野君ってすごく気が効くよねぇ…琴美に彼氏出来たって聞いて無責任な人だったらどうしようかと思って心配してたんだけど、大野君なら安心した」
「そ、そんな事ねぇよ!今だって頭ん中テンパってるし…」
そんな事を話していると、武山が戻ってきた。