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無垢な彼女
第6章 愛しの彼女
両親はハワイへ旅行に行ってしまった。
あんな事がなければ、雪ちゃんを家に呼んでいちゃいちゃラブラブしていたというのに…
旅行中いつでも雪ちゃんを家に連れ込めるようにバイトも入れなかったが、シフチェンを探している人に貢献する事にした。
まずは雪ちゃんの怒りがおさまるのを待とう。
そして、毎日謝りに行く。
とりあえず3日間それを続けた。雪ちゃんにどうやって誠意を見せればいいか毎日考えていた。
その3日目の放課後の事。
バイト中、今日は身体が妙に火照っている。
バイトに気合い入れ過ぎたか?そこまで動き回ってないと思うけど…
「武山君?顔真っ赤だよ!すぐにバックに行こう」
北原さんに言われてバックに連れて行かれ熱を測らされる。
「38℃もあるじゃないか!ツラいなら早めに言ってくれないと!」
「…え?そんなに熱ありました?すいません…具合悪いと思ってなくて」
「とにかく今日は上がって!車出すから」
「迷惑掛けてしまってすいません…あ、一人で帰ります」
「それはさせられないよ。すぐ社長に連絡する」
「あ…今父さん夫婦でハワイで休暇中なんで…家誰もいないんです」
「何だって?そしたら今日はとりあえずうちに来ると良い。こんな時に一人じゃ心配だ」
「そんな!俺、北原さんに迷惑掛け過ぎ…ッ…」
頭が熱すぎてクラクラしてきた。
「大丈夫だよ、うちの奥さん高校で保健室の先生やってる人だから安心しなよ」
結局北原さんの家にお世話になることになってしまった。
立場上俺の事を放置なんて出来ないにしても…北原さん良い人過ぎる…。