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無垢な彼女
第6章 愛しの彼女
「へぇ!そうだったんだ!それじゃあ二人知り合いだったんだね、世の中狭いなぁ」

事情を説明すると北原さんは大笑いだった。

俺達は気まずくて仕方ないんですけど…

「それなら二人で大丈夫だね、俺閉め作業で店戻るから武山君の事頼んだよ」

北原さんはそう言って俺を置いて行ってしまった。

「………布団敷くからこの解熱剤飲んでソファで横になってて」

「…うん…ありがとう…お世話になります」

鴨宮の姉ちゃんに市販の解熱剤と水を渡されてそれを飲んだ。

目合わせられねぇ…



「これ着替え、水枕も用意したからゆっくり休んでね。それから!さっき見たことは今すぐ忘れて!さっきの事雄二郎に言ったら涼太君が口に含む物に毒混ぜるからね!」

「わかってるよ…言わないって…もう忘れた」

「…社長の息子さんがバイトで入って来たって聞いたけどまさか涼太君の事だったなんて…もう!早く寝てよね!おやすみ!」

「言われなくても寝るよ!おやすみ!」


…でも、北原さんの奥さんが全く知らない人じゃなくて良かったかもしれない。
俺は安心して、眠る事が出来た。




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