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無垢な彼女
第6章 愛しの彼女

ピンポーン♪




宅配便か何かかな?


ちょうど玄関の近くにいたので、すぐに出る事が出来た。


玄関の扉を開けてその先にいる人物を見て俺は息が止まりそうになる。


「………嘘…だろ……え…?なん…で?」


そこにいたのは…


雪ちゃんだった。


「……病人なら早くベッド戻って」

「あ…で、でも…食べ物買いに…」

「いいから早く戻りなさい」

「………はい」


部屋まで付き添ってくれて、ベッドに横になる。


「…部屋なんで水浸しなの?」

「氷枕…失敗して…」

「……失敗とかあるの?とりあえずこれ飲んで」


雪ちゃんは持っていたビニール袋からスポーツ飲料を取り出して差し出した。

俺がそれを飲むのを確認すると、袋から熱を冷ましてくれるシートを貼ってくれた。

「…待ってて」

雪ちゃんはそう言って俺の部屋を出て行った。

ビニール袋から欲しかったものが全部出てくるってことは俺が具合悪いこと知ってて来てくれてるよな?なんでわかったんだろう?

しかも、今学校の授業真っ最中の時間だ。
わざわざ駆けつけて来てくれた?

俺もう雪ちゃんに嫌われたんじゃないのか?
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