この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第7章 無邪気な彼女
次の日は朝早く登校して、また壊れないか最終チェックをする事になっていた。
「これだけ補強してるし、今日は壊れないだろ」
「間に合ってよかったな!大野、昨日一回も休憩出来てなかったよな?」
「いや、合間見て取ってたから」
「今日は大野、最初の当番終わったらあとは自由時間でいいんじゃね?」
「私もそう思う!ずっと頑張ってくれてたもん」
クラスメート達はそう言ってくれて、自分の頑張りが認められたような気がして嬉しかった。
うちのクラス良い奴ばかりだ。
時間あれば琴美のクラスの出し物に並んでも、問題ないしかなり嬉しい。
最初の当番が終わりそうな時間になると、珍しく鴨宮が一人でうちのクラスにやってきた。
「お、鴨宮。どうした?」
「……もう当番終わんの?」
「あぁ、今からそっちのクラスの出し物行こうと思ってたところだけど」
「…今小山当番してない」
「まじで?昼まで当番じゃなかったっけ?」
「優菜に代わらせた」
「え?今鴨宮当番じゃないなら二人でまわる予定だったんじゃなかったのか?」
どういう事だ?
「…大野が来るまで裏方から出ないように言ってあるから。教室来て」
「あぁ…?行くけど、意図が見えないんだけど」
「あのコスプレはマズい…俺も昨日まで知らなかったけど、昨日小山がヤケにマニアックな客に人気があってあのコスプレのキャラ調べたら、エロゲのキャラだった」
「ハァ!?俺も画像見たけどそんな風には…」
鴨宮はスマホを取り出して画像を俺に見せてきた。
この前見せてもらったキャラクターだ。
エロゲーがどんなものか知らないけど、そのキャラクターの違うスタイルの画像を見せられて唖然とした。
まさか、エロとはかけ離れたようなキャラクターが淫らな姿になって触手?のような物に巻かれた過激な画像だ。
それを見て俺の注意力のなさに幻滅した。
彼女がコスプレするキャラの事くらい調べておけばよかったと後悔した。