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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
一応、武山達と連絡とるか…
「雪ちゃんに今どこにいるかメールするね!」
「お、ありがとう。歩きながらだと危ないからそこ座って打てよ」
「うんっ!」
あれ…俺、こんなに世話好きだったか?彼氏っていうより、お父さんみたいになってるような…。
琴美がメールを打ってる時に周りを見渡すと人気の少ないところのベンチに武山と長谷川がいるのが見えた。
「あ、メールしなくても良さそ……」
「へ?」
「な、何でもねぇ!気にせず打っていいから!」
さりげなく琴美から二人が見えないようにガードした。
まじかよ……あいつらキスしてやがる…。どうしてそうなった!?俺だって琴美と1ヶ月以上付き合ってるっていうのにキスもしてないっていうのに…。
「送れたー!」
「よし!よくやった!きっとあいつらも更衣室に向かってくるはずだな!」
「あぁぁ!淳ー!こんな所にいたのかよー?」
「わぁ!近くにいたんだね!」
見えてたよ…全部。
武山が意外と近くにいた俺達に少し動揺しているのがわかる。