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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
教室に戻る途中の事。
掲示板に新しい学校新聞が張り出されていた。
そこの見出しの写真がインパクトがあって、目についてしまう。
英文スピーチコンテストの記事で今年の優勝者の写真みたいなんだけど…変なマスクを着けていて名前も明かされていなかった。
「えー…これ誰だろう?何で内緒なのかな?すごいことなのにね…あ同じ学年の人みたいだねぇ…鴨宮君リスニングの授業選択してたよね?知ってる?」
「……知らない。早く教室戻ろう」
ん?何かおかしい…。
鴨宮君は私の腕を掴んでその場をすぐに立ち去ろうとする。
私は急いで新聞の記事をよく読んだ。
“多くを語らないK氏は…”
「ちょっと待ってぇ…もしかしてこれ…鴨宮君?」
「……知らない」
「あ、絶対そうだぁ!何で内緒にしてたの?鴨宮君の英語のスピーチ聞いてみた……んッ…ンーッ////」
なんと…廊下でキスをされてしまった。
やあぁ……廊下にいる何人かに見られたぁ…
「…ちょっ///鴨宮君ッ…こんな人いるところで…」
「……」
鴨宮君は黙って私の手を引いて歩き出した。
あ…スピーチコンテストの事教えてもらえなかった…。
内緒にしなくてもいいのにぃ…