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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
三年生の冬になるけど、うちの学校は一部の生徒以外の人達はほとんどが附属の大学に進学するのでいつもと変わらず平穏を保っていた。
私も定期テストも平均点を保っていたので、入院しちゃったから出席日数だけギリギリだったけど春からはそのまま大学へ進学出来ることは確定していた。
学部はそれぞれかもしれないけど、みんなと同じ大学に行けると思うと気が楽。
そんなある日の事。
「…優菜。土曜日泊まれる?」
「土曜日?特に予定ないから大丈夫だけど…どこか行きたいところあるのぉ?」
「…姉ちゃんが旦那と旅行行くからマンション泊まって良いって」
「わぁ!いいのぉ?あとで北原先生にお礼言わなきゃ!」
…って事は!新婚さんごっこみたいな事出来る!
どうしよぉ!楽しみだぁ!
「……にやけ過ぎじゃね?」
「だってぇ…楽しみだもん」
鴨宮君はジッと私を見て目が合うと、急に目を逸らして頭をポンポンと撫でてくれた。
あれ?鴨宮君はあんまり楽しみしゃないのかな…?