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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
帰りは四人。朝いた人数の半分以下って…。
遊園地を出て、駅の方に向かって歩いた。この時間は遊園地の最寄りの駅は混むのでもう一つ先の駅まで歩くことにした。
すると、ラブホテルの横を通り過ぎる。
さっき変な気分になったあとでなんとなく気まずい。
早く通り過ぎよう。
「ねぇ。私、今日疲れちゃった…ちょっと休憩していきたいな」
長谷川ーッ!!こんな所で何言ってんだ!?
「琴美もー!駅着いたらどこかお店入りたいー」
ダァ!琴美は黙ってろ!長谷川が言ってるのは駅前の店の事じゃねぇから!
「武山君…ホテルで二時間休憩していかない?」
長谷川は武山の手を握った。
「…そ、その…えっと…淳!淳どうする!?」
「こっちに振るな!俺は…帰る」
「えー!休憩出来る所なんでしょー?琴美疲れたよー」
「そうだよ?ベッドもあるからゴロゴロしながら休憩出来る所なのになぁ…」
長谷川の悪魔モード全開じゃねぇか!
よし、俺は戦う!
「ここ二人ずつしか入れないからさ…それに!ベッドでゴロゴロするなら帰ってからなら朝までグッスリ眠れるんだぞ」
「修学旅行の時みたいにお部屋行ってから一つのお部屋に集まろうよー」
琴美のやつ修学旅行の気分なのかよ!?ここの利用目的知らないくせに…っつーかちょっとくらいは知っててくれれば…。
武山も本心では確実に悪魔長谷川側だ。
「…大野君、もしかしてここ入ったことないの?大野君は経験多そうだから行きなれてるんだと思ってたのにな。初めて来るから戸惑ってるの?可愛いー」
「何度も来たことあるに決まってんだろ!戸惑ってなんかねぇよ!」
ごめんなさい…いつも家か学校でヤってたから来たことないです…悪魔長谷川にうまいこと乗せられた…。
「琴美はねー旅行の時にホテルに泊まったことあるけど、休憩だけできるホテルに泊まったことないよー!ちょっと遠く出掛けたら疲れちゃうから休憩出来るっていいねー」
んな事、聞いてねぇから!
琴美も完全サタン側…騙されてる。