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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
「……あの…鴨宮君…」
…あれ…お酒回るの早い…鴨宮君が久しぶりにこんなに近くにいるからかなぁ…?
お酒のせいなのか…なんなのか…ドキドキしてしまう…
「……優菜って本当は酒弱いだろ。頬赤いよ」
「はうッ……うぅ…///」
そうだった…鴨宮君はすぐに私の事分析出来ちゃうの忘れてた…。
嘘吐いてもバレてしまう…
お酒回ってボーッとしてきてしまう。
「……裏にソファあるから休めば?」
「…うぅ…迷惑掛けてごめんね…」
厨房の奥にあるスタッフの控え室に移動して、ソファに座らせてもらった。
すると、鴨宮君が私の隣に腰を掛けた。
「…肩にもたれていいよ」
「へ…えっと…」
鴨宮君にはさっきの女の人がいるのに…わざとなのかさっきから、また好きになってしまいそうな事ばかりしてくる。
「…ほら」
頭を引き寄せられて、私は鴨宮君の肩にもたれた。
「……10年経って優菜は男に思わせぶりな態度を取れるようになったんだな?」
「そんな…私…そんな事してない…」
「……昨日電話で彼氏も旦那もいないこと強調してたくせに……今度店に一緒に来る男の事好きなの?」
!?
さっき言った事…気にしてくれてたのかな?
ってか少しご立腹の様子。
相手は拓海君の事なのにぃ…
「それは…好きだけど…その…」
すると、鴨宮君はテーブルに置いてあるペットボトルのお水を飲んだ。
飲んだかと思うと…
キスをされていた。
口の中に先ほど鴨宮君が口に含んだ水が流れ込んでくる。