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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
俺は寝るぞ!
寝て起きれば何事もなく帰れる。
「琴美も一緒にゴロゴロしよーっと」
すると琴美は俺の横に転がってきて、抱き付いた。
「淳君…好きー」
「……琴美……今だけはくっ付くやめようか?」
「なんでー?」
…もうキスくらいまでなら進んでもいいか。
俺は琴美に覆い被さった。
「あれー?淳君ゴロゴロしないのー?」
「あとでな…」
琴美の唇に近付く。
グイッ
あともう少しの所で唇が重なる瞬間に顔を押し返される。
「ダーメー!」
「…マジで?キスすんの駄目?」
「駄目!絶対だめなの!」
「………ごめん」
俺は琴美の上からどいて壁側を向いて寝転んだ。
「…あ!…はうぅ…淳君…ねー」
琴美は俺の服を引っ張る。
突然だったかもしれないけど…あそこまで拒否られて平気でいられるほどの心は持ち合わせていなかった。
「……琴美もいつかは淳君の赤ちゃんほしいよー?でも、今まだ二人とも高校生だもん…」
「…は?琴美さん、何言ってるんですか?」
「だってキスしちゃったら赤ちゃん出来ちゃうかもしれないんでしょ!?小学生の頃から雪ちゃん言ってたもん…」
あの悪魔長谷川…どこまで俺を苦しめるんだ!?