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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
鴨宮君は私が落ち着くまで待ってくれた。
いつもマイペースな私の事こうして待ってくれる…
「…ヒックッ…ごめんね…嬉しくて止まらなくなっちゃったぁ…」
「……いいよ……答え聞いて良い?」
「…あ…はい///…はわぁ…鴨宮君とまた付き合えるなんて夢みたい…」
鴨宮君は指輪を取って私の左手の薬指にはめてくれた。
…サイズピッタリ!?
「…指のサイズ10年前と変わらなかったみたいだな」
「10年前のサイズで買ったんだね…って!これいつ買ったのぉ?」
「……今日の昼間。昨日優菜に彼氏も旦那もいないの確認出来たし………結局あんな事言ってフランス行ったけど…10年間優菜に片想いしてた…」
鴨宮君は指輪をはめた手に指を絡めて握った。
「……私もだよ…あれぇ?ってことは10年間両想いだったのかなぁ………んッ…」
唇を塞がれる…。
何度もキスをしてくれて…エッチなキスじゃないのに、エッチな気分になってしまう…
絶対お酒のせいだ…
唇が離れて鴨宮君は私の耳元で囁く。
「………駅前のホテルに部屋取ってある…」
「ふあッ///…やっぱり鴨宮君悪い人だぁ…酔わせて、ホテル連れ込むなんて…」
「……嫌ならいいけど…一人で泊まる」
「嫌じゃないもんッ///」
鴨宮君は優しく微笑んでおでこにキスをした。
「…店閉めて来るから終わるまでここで休んでて」
「ふぁい…///」
お水の入ったペットボトルを渡されて、鴨宮君はお店を片付けに行った。