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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
「…ーーな……優菜」
「ん……あ…ごめッ…」
うわぁ…待ってる間に寝ちゃったよぉ!
私…なんでいつもこうなんだろう…
「…フッ…別にここで寝込み襲っても良かったけど」
「もぉ…鴨宮君って結構肉食だよねぇ…」
「…うん。だから早くホテル行こう」
「あっさり認めたぁ…」
来る時はガンと来てくれて、待ってくれる時はずっと待っててくれるこの絶妙なバランス…久しぶりで…また涙がこぼれる。
「……また泣いてんの?」
「ふうぅッ…だってぇ…フグッ……」
もぉ……早く泣くの止めないと…せっかく鴨宮君との夜なのにぃ…
私はソファから立ち上がった。
「……らいじょうぶ…ヒグッ…行こぉ?」
「………目に涙溜まりまくってる」
鴨宮君に抱き寄せられて、頭をポンポンとしてもらってしまう。
「……もうだいじょッ…ぶ…だから…ホテル行こぉ?ヒックッ」
「………まだ夜長いから大丈夫……それに…今日は最後じゃないし…」
そうだ…一度終わった鴨宮君との恋は10年経って、また始まったんだ。