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無垢な彼女
第8章 甘美な彼氏
私達は10年ぶりに手を繋いで歩いた。
「ねぇねぇ!鴨宮君と私だったらおじいちゃんとおばあちゃんになっても手繋いで歩けるかなぁ?憧れてるんだぁ」
「……随分先の話だな」
「あ!そ、そうだよね…もっと前にまだ色々あるのに…」
「…もういつまで経っても離さないけど」
「…………やあぁ!!部屋着くまでそういう事言わないでぇ!」
「……優菜が先に言い出したんだろ………っつーか…優菜も部屋着くまで発言するな…」
鴨宮君はそう言うと歩く速度を速めた。