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無垢な彼女
第1章 無垢な彼女
…結局琴美との初めてを迎える事なくもうすぐ夏休みが終わる。
そういう行為をしなくても琴美と過ごすだけで充分楽しんでいた。
もう琴美とセックスなんてしなくてもいいのかもそれない…と、さえ思うようになっていた。
こう思うようにしているのは俺が臆病になっていたからだ。
また拒まれたらどうしよう。怖がられたら…嫌われたら…とそんな事をウジウジ考え始めるとなかなか手を出せなかった。
前に付き合ってた彼女とは会う度にセックスを繰り返していた。今みたいに会ってるのにヤらないなんてことなく、今思えばお互いの性欲を満たす為だけに付き合ってたんじゃないかと思うくらいだ。
セックスをしない時何を話して盛り上がればいいのか、彼女とセックス以外の事で何をすれば楽しんでもらえるのか全く分からなかった。
付き合っていて本当に楽しいのか、相手の子の事本当に好きなのか、そんな事を考え始めたら告白されてなんとなく付き合ってしまった相手に申し訳ない気持ちでいっぱいになり別れたのだ。
俺、琴美の事を本気で好きなんだな…。