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第1章 無垢な彼女

琴美は俺の枕を抱えてゴロゴロしている。


「琴美、ゲームする？映画でも、やりたいことあれば…」

「やんにゃい…」

「あ、そう…」


いつもならこれで食いつくのに…。
俺は琴美の寝転んでいるベッドに座った。


「琴美、怒ってんの？」

「怒ってないもん…」

「じゃあ、何でいじけてんだよ？」


琴美は枕をギュッと抱き締めた。


「……琴美ね…優しい淳君も、しっかり者の淳君も色んな淳君知ってるけど、エッチな淳君少ししか知らない…」

「…そりゃあ、あの日以来何もしてないからな？」

「元カノさんはエッチな淳君いっぱい知ってるみたいだったもん…」

「琴美ヤキモチ妬いてんの？」

「むー！違うの！」


琴美の横に寝転ぶ。