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無垢な彼女
第2章 正統派彼氏


急いで淳君の手からアレの入った袋を取って、お腹に抱え込んだ。


「な、何だよ?」

「コレはあげないの!駄目!絶対!」

「…そう言われると……ますます気になるなぁ?隙アリ!」


淳君にわき腹をコショコショくすぐられる。


「フアッ!?やぁッ!ひッヒャッ!ヒャハハハッ!らめぇ…ふわぁッ!」


腋までくすぐられたらもう我慢できなかった。
淳君にあっさり袋を取られてしまう。

「はぁふぁ…淳君…それらめぇ…返してぇ…ハァハァ」

「このプレゼントは全部俺のだから返せないな♪」


淳君は楽しそうに笑った。

今日の淳君意地悪ばっかするよぉ…

包みが開けられると淳君は固まった。


「…淳君…あの…それ…」

「長谷川だな?あいつまた!あーっ!…琴美!言っておくけど、俺はロリ好きじゃないからな?」

「ふえ!?」

「このパッケージなんだよ!?お兄ちゃんとか書いてあるし!このロリ娘の顔若干琴美と似てるし!俺…そういうつもりで琴美の事好きなわけじゃないのに…」

淳君は急に落ち込んでしまった。
落ち込んだかと思うとギューッとされる。


「淳君?大丈夫ー?」

「うん…俺…琴美の何でも一生懸命な所とかさ、優しい所とか元気な所とか…怒ってたのに嬉しい事があるとすぐ忘れちゃう可愛い所とか…外見以外で琴美の好きなところ全部言ったらキリないくらい琴美の事好きなんだ」


また告白されちゃった!
ドキドキしちゃう…

「…だから!こういうのが好きなわけじゃない!わかった?」

淳君は箱のパッケージの女の子を示してそう言った。

そこを言われるなんて思ってなくてびっくりした。


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