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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏
放課後。
淳君が先に帰っちゃったら謝れないと思い、ホームルームを抜け出して淳君のクラスの前で待つ事にした。
淳君のクラスのホームルームが終わって教室から淳君が出てきた。
「…淳君……さっき…ごめんなさい…」
「…琴美。…あれ?琴美のクラスまだホームルーム終わってないけど」
「抜け出して来たの…」
「…………ハァ…もう待つなよ」
淳君のその言葉にショックを受けた。涙が溢れてくる…
「………何でそんな事言うの…?ふえッ…琴美…淳君と早く仲直りしたかったから…ヒックッ…もう淳君なんていらない!怒らなくて優しくしてくれる人と付き合うもん!」
淳君ヒドいよ…あんな事言う淳君なんて嫌い!
その場を飛び出して泣きながら家に帰った。
もう淳君と終わっちゃった…早く次の恋するんだもん…
この時私は完全に淳君の優しさに甘えきっていた。後から思い返すとすごく悪い子だったと反省する…。