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無垢な彼女
第3章 しっかり者彼氏


次の日は四時間目の授業をサボって買いに行ったのでちゃんと買えたし、時間にも間に合った。


「小山やれば出来るじゃん!」

「えへへ」

「明日はこれ頼んだ」

「ほへ?明日も?」

「彼女に手作り弁当頼むのと大差ないと思うけど?」

「そうなのー?」

「そうだろ。頼んだからな」

「…う、うん…あー!琴美お弁当作ってくるよー!あのね、たまにママにも手伝ってもらうんだけど作れるよ!」

「俺、手作り弁当より限定の弁当がいいから別にいい」

「え……あ、そっかぁ…」


こういう時淳君だったら……


んーッ!こんな事考えたら駄目!



次の日も四時間目が始まる前に教室を抜け出す。


「琴美ちゃん…授業始まるよ?」

優菜ちゃんに見つかって声を掛けられる。

「…えっと…琴美ちょっとお出掛けするの」

「昨日も四時間目いなかったよね?あんまりサボるの良くないよ…試験前だし今日はちゃんと授業出た方が良いよ」

「はうッ…でも彼氏の為だもん!琴美頑張りたいの!」

「え?どういう事?」

「お昼休みには戻ってくるの!」

「琴美ちゃん!」


優菜ちゃんに呼び止められたけど、学校を抜け出した。



今日も無事お弁当買えたぁ…喜んでくれるかな…


そういえば淳君と付き合ってる時淳君色んな事してくれたな…本当は私もこうして色んな事してあげなくちゃダメだったんだ…。


私から別れる!って言ったけど本当は淳君の方が何もしない私に愛想尽かしちゃってたのかなぁ…

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