この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女堕ち
第1章
そして不意に我に返ったように、有紀子を離し、うつむいた。
「す、すみませんっ……興奮してしまって……許してください」
有紀子は手の平で髪を整えながら、
「あ……いえ……」
と言葉を濁す。
遼一は作り笑顔で、
「すみません……今日のことは夢だと思って忘れてください……でも私は夢が叶いました……」
頭を掻いた。
有紀子は遼一を見つめた。
遼一も見つめ返した。
「今日は付き合ってくれてありがとう……家まで送れなくてすみません……じゃ、気をつけて……」
遼一は有紀子に背を向けると歩き出した。
未練など全くないという早い足取りで。
堕ちた、と思った。
有紀子は堕ちた。
チェックだ。
詰める。
次の一手でチェックメイトだ。
遼一はスラックスのウエスト部分から股間に手を差し入れると、中から太い油性マジックペンを取り出した。
桜井有紀子、42歳。
身長158センチ、細身、髪は肩まであるストレートな黒髪。
胸はあまりない、化粧と服装には派手さがなく、ベーシックにまとめている。
子供一人、そして……旦那も。
遼一は、ふっと、笑った。
「す、すみませんっ……興奮してしまって……許してください」
有紀子は手の平で髪を整えながら、
「あ……いえ……」
と言葉を濁す。
遼一は作り笑顔で、
「すみません……今日のことは夢だと思って忘れてください……でも私は夢が叶いました……」
頭を掻いた。
有紀子は遼一を見つめた。
遼一も見つめ返した。
「今日は付き合ってくれてありがとう……家まで送れなくてすみません……じゃ、気をつけて……」
遼一は有紀子に背を向けると歩き出した。
未練など全くないという早い足取りで。
堕ちた、と思った。
有紀子は堕ちた。
チェックだ。
詰める。
次の一手でチェックメイトだ。
遼一はスラックスのウエスト部分から股間に手を差し入れると、中から太い油性マジックペンを取り出した。
桜井有紀子、42歳。
身長158センチ、細身、髪は肩まであるストレートな黒髪。
胸はあまりない、化粧と服装には派手さがなく、ベーシックにまとめている。
子供一人、そして……旦那も。
遼一は、ふっと、笑った。