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女堕ち
第1章
恋をし、情熱のまま“女”として男と結婚したのが、それが子供が生まれ、育児に追われ、数々のローンの支払いがいつも頭の隅に陣取り、いつしか男女の情熱は生活を維持するための努力に変わる。
その努力は“女”を恋人から妻へ、妻から母親、母親から生活を維持するための“家族”へと変えて行く。
しかし、女はいつまでも“女”としてありたいと本能的に思っている。
何歳になっても表を歩くとき化粧をしない女はいない。
着飾りたくないと思う女もいない。
出来ることなら“女らしく”着飾って人前に出たい。
そう思うのが女だ。
そしてそんな彼女らが直面するのが“老い”だ。
子供の世話が一段落して、ふと自分と向き合う時間が増え始めたとき。
鏡の中の自分の顔の皺の多さ、たるみに気づき、胸の張りの無さ、腰と尻に付いた余分な脂肪に気づいたとき、愕然とする。
女は自分が“女”であるため必要なのは半分以上は“若さ”であることを知っている。
だから“老い”を恐れる。
もしかして自分は近いうちに、男から“女”として見向きもされなくなる日が来るのではないかと焦燥感を抱く。
いや、夫はすでに自分を“女”として見ていない。
そして自分も夫を“男”として見ていないことに気づく。
今からその溝を埋める気は端から思いつかない。
その“女でなくなること”の焦燥感はいつしか諦めに変わり、大半の女はそこで、“出来る範囲”での“努力”で終わる。
そして、その努力が功を奏しないまま一生を終える。
今まで落した女たちが、そう問わず語りに話した。

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