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想い人
第7章 【続】第二章・絶対私の想い人
くるりと2人に背を向けた時、

「着替え、手伝って…」

片山さんのねだるような声と、衣擦れの音が聞こえた。


「ちょ…っ片山さん⁉︎ 」

焦った様子の透也の声に振り返れば、片山さんに組み敷かれる透也の姿。


─────ブチッ
私の中の何かがキレた。


「何やってんの⁉︎ 」

帯を解く片山さんの襟元をガシッと掴み、透也に背を向ける姿勢で透也の胸の上に飛び乗った。


「未成年には刺激強過ぎるよ? 出てって」

片山さんからの馬鹿にした様な視線に、カーッとまた頭に血が上る。


「こんな状況で出てく訳ないじゃん! 着替えなら私がしてあげる!」

そう言って、私は片山さんの浴衣の襟ぐりを勢いよく開いた。


「きゃあっ⁉︎ 何するの⁉︎ 」

自分から脱ごうとしてたくせに、片山さんは悲鳴をあげる。


「着替えるんでしょ? 手伝ってやってんの‼︎ 」

ガシッ
片山さんの豊満な胸を護る下着に手を掛ける。


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