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想い人
第3章 それぞれの想い人
「透也っ…」

離したくない。
ずっとずっと繋がっていたい。

「とっ…やぁっ…」

透也が好き!
まだまだずっと一緒にいたいの‼︎


「…透也ぁっ…‼︎ 」
気持ちをぶつけるように、腰をぶつける。

「はぁっ……っ…あっ……」
透也は喉を仰け反らせ、眉根を寄せキツく目を閉じていた。


時々熱い吐息を吐き出す薄く開いた唇が、色っぽくて…欲しくて…堪らず唇を重ねた。

「好きっ…透也がっ、好きっ‼︎ 」

唇をくっ付けたままそう叫べば、薄っすらと瞳を開き透也が嬉しそうに笑う。


─────好き‼︎
透也と一緒にいたいっ‼︎


なのに……

♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
透也の携帯が鳴る。


「─────…っ」
咄嗟に、透也にギュッと抱き着いていた。

「美空……」
私の瞳から零れ落ちた涙を、透也の唇が掬った。


「……出ない…の?」

出て欲しくないのに、そんな事を聞いちゃうなんてバカだな私。

「……後で掛け直すからいい」

私の胸に顔を埋めながら、透也は下からゆっくりと突き上げ始めた。


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