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少女監禁 罠に堕ちる女
第8章 宗一の旅立ち
「あ…はいっ!!」
宗一は立ち上がって
直立不動で健太郎をしっかり見つめ返してきた。
「その封筒に50万円入っている
その金を使いきらないうちに
是非とも聡子を探しだしてくれ!!」
健太郎はテーブルに額を打ち付けんばかりに
頭を下げて頼んだ。
「お父さん、わかりました!
絶対に探して連れ戻します!!」
そう言って頭を下げる宗一に
『だから!お父さんって呼ぶな!!』と
健太郎は心の中でそのように叫んで
宗一を睨み付けた。
上京することになったからには
是が非でも聡子を見つけ出さないとな…
宗一は今すぐにでも新幹線に飛び乗りたかったが
東京駅へ行ったのか
品川へ行ったのか調べてみようと思った。
あの日…
放課後、自分達は初体験をした。
あの後、家を出たとするなら
新幹線ではなく夜行バスだろうと推測した。
資金が乏しいとも言っていたから
一番安い夜行バスに乗ったに違いない。
検索サイトで調べてみると
一番交通費が安いのが品川行きだと判明した。
『品川だ!聡子は品川に行ったに違いない!』
宗一は、バッグに数枚の下着を詰め込んで
「お父さん!行ってきます!!」と
意気揚々と家を飛び出した。