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北の原野・BBQの後、男4人と彼女に起こった出来事
第1章 ある夜の出来事
辰雄が事務所にしているコンテナハウス(ユニットハウスとも呼んでいた)は、D型ハウスの隣にある。

外は畑。
北海道らしい、見渡す限り広々とした畑だ。
辰雄の家(母屋)以外、あたり数キロ四方は何も無い土地が広がっている。

夜になると真っ暗闇。
このコンテナハウスは、密室といってもいい。
ここに男4人と、女は彼女だけだ。

彼女がトイレから帰ってきた。
また同じように、エッチ話で盛り上がる。

どの話がきっかけでそうなったか忘れたが、辰雄が大智をさかんにイジりだして、しきりに、
「大智はいいやつだ」
「大智は男には好かれる」
「大智ほど優しいやつはいない」
という話になった。

男4人と彼女の座る位置を替えようとする話になった。
席替えだ。
彼女と大智が隣になるよう席替えをして、それから、気づくとなぜか大智と彼女が並んで立っていた。

哲さんが、ふざけて
「お、スポットライトあったべ」
と言いながら、そばにあった作業用の投光器の電源を入れる。
二人をまぶしく照らして、お立ち台の二人…という演出らしい。

一緒に立っている大智と彼女を辰雄が冷やかし、
大智が彼女をお姫様抱っこすることになった。
彼女は、少しいやそうな感じだったが、
「私、結構重いんですよー。」
と言いながら、それでも巨体の大智から見れば小柄な彼女は軽々と持たれている。

彼女は、すぐに、
「もう下ろしてくださいよー。」
と言いながら下ろしてもらったが、
それを見ていた哲さんがくわえていたタバコを置き、
「オレもお姫様抱っこしたい。いいべ?」
と言いだした。

哲さんは小柄で貧相な外見だが、筋肉質で力はオレよりずっとある。

哲さんがお姫様抱っこしようとすると、大智が、
「ダメダメ」
と言って、再び彼女を抱き上げようとする
もうそうなると、酔った者同士で、
彼女の奪い合いになってしまった。
辰雄は、
「オレが、レフリー。どれどれ」
とか言って、ふざけて仲裁する。

そして、いつの間にか、彼女は左手を大智の首に回し、右手を哲さんの首に回す形で、二人でお姫様抱っこをしている、変な状態になっていた。
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