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新しい継母(ママ)
第2章 初めて見たママの身体
「待ってよ。」

「右側が、キッチン、ここでご飯食べてた。で、左側がリビング。最近ここのテレビも大きくしたって喜んでたのに、単身赴任でほとんど使ってないんじゃないかな。パソコンもあったけど、それは持っていったみたい。」

「パソコンかぁ。あったら使いたかったな。」

「今どき持ってないなんて珍しくない?」

「スマホがあるからまぁいいんだけどね。」

「あ、携帯番号聞いておいていいですか?」

「そうよね。涼介さん何番?私から掛けるわ。」

友梨は、バッグの中から携帯を取り出した。

「あ、僕のと一緒ですよ。」

「ほんとに?嬉しい。それなら、電話もメールもし放題ね!」

「親父にしてあげてよ。」

友梨に番号を教え、涼介も携帯を取り出し番号を確認した。

「あ、早く服洗わないとだね。」

「そうだったわ。忘れてた。」

二人は急いで奥に足を進めた。

「右側が、浴室、脱衣所で、洗濯機、乾燥機がそこにあります。」

「ありがとう。左側のお部屋は?」

「・・・母さんが使ってたんだ。最後の方は、家庭内別居みたいなもんだったから。」

少し間をおいて涼介が答えた。

「思い出しちゃった?ごめんなさい。」

「全然。突然出て行ったから、家具とか服とかそのままだと思うよ。親父も触りたくなかったみたいだし。」

「そうだったんだ。じゃ、ここ私が使っても、いいよね?」

「いいけど平気?要らないものとかは、処分していいからね。」

「うん。だって涼介さんのお母様だもの。着れる服は使わせてもらうわね。」

「いいよ。じゃ、僕は離れにいますから、洗い終わったら携帯にメールでもしてください。」

「ありがとう。シャワーも浴びていいかしら?」

「どうぞ。もう自分の家なんだから、なんでも好きに使って下さい。」

そう言って、涼介は裏口から中庭を抜けて、離れに向かった。

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